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小島 秀輝

小島学舎5回目 生命現象をみる Ⅲ 「大地と脾」


今回の小島学舎のテーマは、「食」です。

生物は食べることによって生命活動を維持しています。

一方で、大地は植物を育み、あらゆる生物が生存する「場」と「食」を提供してくれています。

私たちに「五感」があるのは、「食物を探す」ため。

人体には20種類のアミノ酸が必要であり、その内の9種類は自己再生できません。

これらを「必須アミノ酸」といって、生物が生命現象を続けるためには、常に外部からタンパク質を補給する必要があることを意味しています。

東洋医学では、この営みを「後天の気」と呼びます。

食べることは、生命エネルギーでもある「気」を新たに作るためにとても重要です。

そして、その役割の中心を成しているのが「脾」の臓です。

生命を育む「大地」と、「異化・同化」を行う「脾」は、相対関係にあります。

このことから東洋医学では五行説において、脾は「土」となります。


大自然と人の間には、タンパク質の元素の一つである「窒素」の循環があります。

戦後、食糧難の時代に「緑の革命」がありました。

急増する人口に対し、農作物の収量の増加が必要でした。

その時から今日に至る慣行栽培の基本となったのが、「化学肥料と農薬」でした。

「亜硝酸態窒素」、これが化学肥料の正体です。

地球規模で問題となる温暖化は、窒素循環を無視できない状況です。

さらに私たちの健康問題とも密接に関係しています。


現在、自然農法に取り組んでおられる方々の話を参考に、大地と微生物の関係、自然が持つ生命を育む仕組みを考えます。

そして「後天の気」と関係の深い「脾」について、易学を交えて講義します。


薬膳に興味をお持ちの方や、食にアレルギーがある方にも、参加して欲しい内容です。


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