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和鍼治療院 小島秀輝

コラーゲンの行方 (前編)


関節痛や美容に良いとされるコラーゲンですが、コラーゲンを効率よく摂る方法はあるのでしょうか? そもそもコラーゲンの役割とは何でしょう。 コラーゲンは、哺乳動物において、身体全体のタンパク質の三分の一を占めていて、ほとんどの組織に存在し、結合組織に多いという特徴があります。 その結合組織である腱や軟骨には、弾力性と強度を与える役割をします。 骨の内部では、コラーゲン細繊維がびっしりと詰め込まれていて、強い衝撃に耐えれる強度を保つことに役立っています。 皮膚においては、弾力性と強度を保つために必要であります。 コラーゲンはタンパク質のひとつであり、アミノ酸から形成されるところは他のタンパク質と変わりありません。 特徴といえば、グリシンというアミノ酸を多く含むところです。 「食べ物の行方」でシェーンハイマーの生体実験を紹介しました。 この実験では、アミノ酸に含まれる窒素に着目し、外部から接種したタンパク質(アミノ酸)が、体内においてどの組織に、どのような形で組み込まれるのかを確認することができました。 その結果、ロイシンというアミノ酸が体内で吸収された際に、再びロイシンにだけ組み換えられるわけではないことも判明しています。 この結果から、これと同じことがグリシンにも起こることが想定され、コラーゲンを大量に取れば、体内のコラーゲンだけが増えることにならないことが予想されます。

健康や美容に良いとされるコラーゲンを効率よく体内に取り込むためにはどうすれば良いのでしょうか? 後半に続きます。

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