食べ物の行方 (下)シェーンハイマーは、重窒素を使った動物実験で、さらなる試みをしました。 それは、投与された重窒素アミノ酸が、身体のたんぱく質中の同一種のアミノ酸と入れ替わるのかどうかを確かめることでした。 つまり、餌に含ませたアミノ酸のロイシンが、体内のロイシンと置き換わったどうかを調べ...
食べ物の行方 (中)重窒素(N15)を使うことで、特定のアミノ酸を追跡できることを見つけたシェーンハイマーは、ネズミの餌にこのアミノ酸を混入し、どれだけの重窒素が体内に留まるのかを調べました。 どれくらいの重窒素が体内に残ったのでしょうか? ...
食べ物の行方 (上)私たちは食べることによって生命活動を営んでいますが、食べたものがどの程度吸収され、どこへ運ばれて行くのかを知る人は少ないのではないでしょうか? この疑問を突き止めたのが、ルドルフ・シェーンハイマーという人物です。 彼は、たんぱく質を構成するアミノ酸に着目しました。 ...