不顕性感染(後編)不顕性感染の確率が高い菌に、「コレラ」があります。 コレラ菌に感染しても半数以上の人は発症しないと言われています。 コレラが世界的に流行した時代、二人の学者が「公開実験」を行いました。 その一人であるコッホは、エジプトでコレラ菌を発見しました。 ...
不顕性感染(前編)ウイルスや細菌に感染しても、必ずしも発病するとは限りません。 感染しても発病しないことを、「不顕性感染」と言います。 感染しても全く発病しないため、自覚症状がなく、感染したことに気づきません。 そのため、感染の有無を判断するためには、病原体に対する抗体の有無を調べる血...
前橋レポート (インフルエンザワクチン)1987年に「学童防波堤論を根底からくつがえす報告書が発表されます。 その正式タイトルは、「ワクチン非接種地域におけるインフルエンザ流行状況」で、「前橋レポート」とも呼ばれています。 この調査は、トヨタ財団の資金援助によって、前橋市医師会を中心に構成された「前橋市インフ...
学童防波堤論 (インフルエンザ)インフルエンザワクチンの学校での集団接種は、1962年から始まりました。 この時、集団接種に舵をきらせることになったのが、「学童防波堤論」の採用です。 その内容は、「インフルエンザの流行は免疫のないこどもから始まり、集団生活を送る学校において一人の感染者でも出れば、瞬く...
立春と感冒今年も立春を迎えて、インフルエンザや風邪が流行しているようです。 東洋医学では、春は、冬の間の不養生が原因で、体調を崩すとされています。 日中の温度差や、日々の温度差が激しいこの時期は、自律神経のバランスが乱れやすいと思います。...
花と美 5「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」 着物姿を連想すれば、美しい女性の姿勢を花びらに喩えていると見ることができます。 一方、それぞれの花の根に注目すれば、女性が罹患しやすい症状に効果的な生薬を、女性の容姿や行動から喩えていることがわかります。 ...
花と美 4最後に「百合」の花のお話です。 ユラユラと揺れる百合の花を、優雅に歩く和服の女性に喩えているとされています。 美しさの表現も漢方的に考えると、揺れることは「ふらつき」と関連します。 この場合のふらつきは、「気の不足」によるものとして考えてみます。 ...
花と美 3「座れば牡丹」をみてみます。 ゛座れば゛は、じっと座っている女性を連想させ、その姿から運動不足の女性を想像させます。 身体を動かさずに長時間同じ姿勢でいると、身体の気が欝滞し、気の巡りが悪くなります。 血は気によって身体に隈なく運搬され、気は血によって生成されるとい...
花と美 2見た目の華やかさに注目が集まりやすい三種類の花ですが、実は共通するもう一つの重大な要素があります。 それは、それぞれの根の部分が「生薬」として用いられることです。 もともとは漢方における「生薬の用い方」を花の姿に例えているという説があり、東洋医学の診断と治療にこそ意味が...
花と美 1古来より、美しいものを花に喩えることが良くあります。 その一つに「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」があります。 美しい女性の姿を三種類の花の様子に喩えていると伝えられています。 とくに和服をきている女性の姿のありようということらしいのですが、凛とした立ち...