吉野の桜と病奈良の吉野は、全国的にみて桜の木が多く、「千本桜」としても有名です。 私も学生時代に訪れたことがあり、山々に咲き乱れる桜が見事で、桃源郷に来たように感じました。 古くは白鳳時代、吉野の金峯山寺を開いた役小角(えんのおづの)が桜の木で蔵王権現の仏像を作ったことが始まりとされて...
ウイルスと免疫の攻防 (下)最終決戦である、ウイルスと免疫システムとの全面戦争に突入すると、戦場は初期に感染した部分だけではなくなり、全身へと拡大することが多くなります。 一部のウイルスは、リンパ管を通ってリンパ節に到達し、そこでマクロファージの抵抗を受けて、激しい闘いを繰り広げます。 ...
ウイルスと免疫の攻防 (中)第一段階は、喉の粘膜でウイルスの感染を阻止することになります。 この防衛機能を掻い潜り、粘膜細胞に取りついて細胞内に侵入した状態を「感染」と呼びます。 ウイルスは、粘膜細胞の中で増殖し、細胞を破壊しながら外部へと放出されます。 ...
ウイルスと免疫の攻防 (上)インフルエンザウイルスの流行には、渡り鳥が深く関係していると言われており、人間以外にも、豚や鳥に感染します。 ウイルスは空気中に存在するため、完全に除去することはとても不可能です。 そのためウイルスの脅威に常に怯えてしまうことになります。 ...
予防医学東洋医学には、「未病を治す」という考え方があります。 これは現代で言うところの「予防医学」の考え方と似ています。 病気を予防するための秘訣は、健康である間に予防を考えることにあります。 つまり、病気になってから健康を考えるのは、「医療の第一目的」とは言えないということ...
「病」の考え方 (後編)抗生物質が出現した事により、細菌性の病気が激減し、内因性の疾患が増加しました。 内因性疾患の治療方法においては、攻撃的な西洋医学は力を発揮できません。 当然ですが、自らを攻撃することはできないからです。 この点においては、自らのホメオスタシスを高める東洋医学が受け入れ...
「病」の考え方 (前編)東洋医学と西洋医学では、医療の考え方や治療方法に大きな違いがあります。 一概にどちらが良い・悪いというのではなく、体の状態や状況に応じて、東洋でも西洋でも適切な治療を受けることが大切です。 二つの医学について、その違いを比べてみたいと思います。...
ヒュギエイアの杯ヒュギエイアは、ギリシア神話に登場する女神で、健康の維持や衛生を司ります。 父は、ギリシアの医神・アスクレピオスです。 アスクレピオスの杖が「医学のシンボル」とされるのに対し、ヒュギエイアの杯は「薬学のシンボル」として用いられることが多いようです。 ...
アスクレピオスの杖WHO(世界保健機構)のシンボルマークが、「アスクレピオスの杖」です。 杖に蛇が巻き付いた形をしています。 一見すると、医療と蛇がどうして結びつくのか、奇妙な感じがしませんか。 実は、蛇には特有の性質があります。 蛇はどんなに表面が傷ついても、脱皮をすることによって、...