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味覚障害
味覚障害と東洋医学

和鍼治療院の症例

 味覚障害 

90代 女性 Hさん


2ヶ月前から味覚障害を発症。

塩味が特にわからなくなり、料理の際に、たくさんの塩を使用するようになる。

たくさんの塩を使うと、苦味に感じてしまい、料理をおいしく食べることができない。

舌先がピリピリするようになる。

喉がすごく乾き、深夜でも喉の渇きで目が覚める。

 

100歳が目前の高齢者ですが、動きが機敏で、家の中はしっかりと自立歩行をされています。

ここ十年ぐらいで特に足腰の弱りを感じるようになり、日々、腰痛で悩むようになっておられます。

味覚に異常が現れて、甘い、すっぱい、塩辛い、うまみを全く感じなくなったそうです。

そのため、何を食べてもおいしく感じなくなり、食欲がすっかりなくなってしまいました。

自分の体調管理だけでも大変な状態です。

その上、大病を患っている娘さんを看病しておられて、心身ともに負担の多い生活をここ数年送られています。

 

娘さんの身体に対する心労と、身の回りの世話での身体への負担があり、高齢のお体には相当の負担がかかっているものと推測されます。

脈診と舌診から判断し、治療を開始。

週2~3回の治療を続ける。

6週目、甘みと酸味が回復する。

くだものがおいしく感じることができるようになる。

舌先のピリピリ感が減少し、ほとんど気にならなくなる。

8週目、塩味が回復し、普通の塩加減で、おいしく感じるようになる。

 

初診から2ヶ月ほどで、味覚障害が完全に改善し、おいしく食事をとってもらえるようになりました。

腰痛治療が主で始めたのですが、全体の調整をすることで生命力が徐々に回復し、思ってたよりも順調に味覚が正常にもどりました。

夜間に行くトイレの回数4回から3回に減少したことも体調の回復を示しています。

 

腰痛は以前ほど気にならないご様子ですが、身体が楽になったことで動くことが増えて、腰から背中がだるく感じることが増えたそうです。

生命力が上がることで、味覚障害、夜間尿、腰痛など複数の症状が改善し、行動力が順調に増加傾向にあります。

 

 

味覚障害の治療
味覚障害と鍼灸
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